就職活動の記録

この記事は、11年ほど前、世間ではリーマンショックがあった少し後ぐらいに、ある人が就職活動をした記録です。某別の場所に書いていたものを、移植しています。なるべく当時の思いが伝わるように (編集者訳:めんどくさいので) 、タイトル (本稿での「見出し」) を含め 文言は当時のものから一字一句変えていません。ちなみに、その人はもうその会社からは退職して、今は別の会社で働いているようです。なのでこの記事は本当に昔々の話です。

 

こんな昔ばなし (しかも結構長い) をいまさら書くのもどうかと思ったのですが、全裸で待ってくれてる人もいるみたいなので頑張って全裸で書きます。

  

 

 

就職活動の方法やセオリーなどは、年々変わっています。私は最近では面接官をすることもありますが、自分が就活生だったころとは全く違う点も多いです。

特に今年はコロナの影響もあり、就活の方法そのものも変わっています。東京に行かないといけないみたいなプレッシャーはないかもですが、また別のプレッシャーや難しい点があるかもしれません。

 

でも結局のところ、一番大事な考え方やメンタルの面では共通する部分も多いと思っています。 

就職はマッチングです。恋愛や結婚と同じです。「良い企業」というのが絶対的に存在しているのではなく、お互いにとって良い関係を築ける企業を探すのが目的です。ここをはき違えてはいけません。

一方、就職活動をしている最中では、どの企業との相性が良いかなどを判断するのは難しいことがあります。結局フィーリングで判断してしまうこともあると思います。本稿ではこれを「志望度」と表現しています。ときには志望度をうまく調整することによって、面接の結果を優位に進めようという作戦が垣間見えるかもしれません。

 

就職活動で困っていたり悩んでいたりする人にとって、少しでも参考になれば嬉しいです。

 

 

↓↓↓↓↓ ここからはじまります ↓↓↓↓↓

 

プロローグ

 

就職活動が終わって(正確には、内々定をもらって)5週間が経ちました。

 

ここらで、報告と記録を兼ねて日記を書いておこうと思いましたが、少し長くなるので別の日記に分けて書きました。(編集者注:当時の記事での話です。本稿では段落を区切ってまとめて記載しています)

長いので、基本はスルーでお願いします。

 

日記は、日程的なこと、気持ち的なことなどを混ぜて書いてあります。

ごちゃごちゃしていますし、基本はスルーでいいのですが、もし読まれる方のために少し読み方に関する注意を・・・

就職活動では、「志望度」というのがひとつのキーワードになってきます。
志望度とは、その企業をどれだけ志望しているかを表す言葉ですが、単純にどこが1番どこが2番と決まっている訳ではありません。

気分にもかなり左右されます。
また、面接などでいい結果を残せるように志望度を操作するということも重要になってきます。
(あらかじめ志望度を上げておけば、面接では「御社に行きたいんです!」という気持ちが出しやすい)

一般的には、面接の直前に志望度を上げておき、面接が終わったら(他社に力を入れるために)合格の通知が来るまで一旦下げておくのが理想だと思っています。

 

もし読まれる方は、そのあたりに注意して読んで頂ければ少し話が分かりやすいと思います。

 

 

就職活動の記録1

 

2008年12月


冬期講習など、塾講師の仕事に追われていて、就職活動のことなど一切頭にない。

唯一、アクチュアリー試験を受験することになっていたので、12月24日(数学)、26日(生保数学)に向けて勉強を進める。

 

ただ、冬期講習が前半(23~26日)、後半(27~30日)に分かれていて、おれとしては試験が終わってから講習が始まる方が嬉しいので後半が良かったのだが、

なぜか勝手にスケジュールを組まれていて前半に行くことになっていた。

 

もうどうしようもないのでなんとかしてくれと言われて仕方なく承諾し、講習中に抜け出して試験を受けに行くような無理のあるスケジュールになってしまった。
当然、その4日間は満足に勉強できなかった。

ここらあたりから今の塾を辞めようという意識が強くなっていたのだが、それはまた別の話。

 

 

数学は合格だったが生保数学は不合格。

塾のせいにする訳ではないが、ちゃんと日程を合わせてくれていたら2つ通ったかも知れないという気持ちは拭えない。

 

 

ちょっと愚痴になってしまったので、次に続く。

 

就職活動の記録2

 

2009年1月


冬期講習からも解放され、また身内の不幸があり鹿児島に戻ったりもしていたので、遅ればせながらも就職活動を始める。

せっかくアクチュアリー試験も受けたことだし、アクチュアリー職を目指して就職活動をすることに決める。

 


●1月15日(木)、16日(金)
京大会館で(合同)就職セミナーがあったので参加。

生命保険関係では、AXA生命、三井生命と接触

 

他にも、大同生命明治安田生命が大学内で説明会をしてくれるので参加。

大同生命が好印象だった。

 

生命保険業についてはまだ詳しくなかったので、ここらあたりでどんなことをしているのか知る。
また、アクチュアリーについても、それまで以上に仕事内容などを聞く。

 


ちなみに、このときのアクチュアリー職のイメージは、

・数学っぽいことを使って仕事ができる
・給料が高い

など、自分としてはなかなかいい職業という印象だった。

 


●1月24日(土)

就職活動をする人は、リクナビというものに登録すると知り、この日登録。
まだ使い方はよく分からないが、登録後は企業から毎日数十におよぶダイレクトメールが届く。
めんどくさいのでメールはほとんど無視。

 

 

●1月28日(水)
最初に企業の会社に行ったのは、大同生命アクチュアリーセミナー。

アクチュアリーについてはもう知っていることが多かったが、大同生命の特徴などを知る。
大同生命は企業向けの保険が中心という、特徴的な企業。
あと、噂ではアクチュアリー職の給料はなかなかだとか。


大同生命は、続いて2月4日に数学の筆記試験を受けることに決まる。
選考が始まるのがやたら早い。

 


1月はまだぼちぼち就職活動ってこんな感じでやるのか~という程度だった。

 

この時期に就職担当のK先生に相談に行った。
K先生は10年近く就職担当をされている偉大な先生で、いろんな企業の人事の方と連絡を取っていらっしゃるらしい。
「どうしても決まらないときは私が推薦状を書いてあげますから。まだ時期が早いからあれだけど、4~5月になっても決まらないようだったらまた相談においで。」

と言われ、最悪どこかの企業には行けそうだと安心する。

 

 

就職活動の記録3

 

2月1週


2月になると本格的に説明会や選考も始まり、忙しくなってくる。
今年は不況もあって、例年より募集がずいぶん遅いという話を聞いて、ある意味助かったと感じる。


ここにきて塾講師がかなりめんどくさく感じるが、3月までは毎週月・金に授業のため往復4時間かけて岸和田まで通わなければならない。
また、大学院のゼミが毎週月曜日の午前中(10時から13時まで)あるので、それだけで結構忙しい。

また、火・水・木は家庭教師。
日曜日にもほぼ隔週で家庭教師が入る。

ただし、家庭教師は塾と違ってそれなりに流動性があるので、どうしても無理な場合は日を変えてもらったりお休みにしてもらったりすることもできなくはない。

 

 


●2月2日(月)

ゼミと塾講師。
まだこのときはそこまで就職活動に追われて忙しいという気分ではない。

 

 

●2月3日(火)

せっかく就職活動するんだから、気分を盛り上げるためにも一度ぐらい東京にも行っておきたいという気持ちがあったので、この日東京でAXA生命の説明会を予約していた。

しかし、直前になって向こうの都合で説明会が延期になりましたという連絡が来る。
「おい、この会社大丈夫か?」とか思いながら、不況の影響を身近に感じた。

 

 


●2月4日(水)

大同生命の数学の筆記試験。

数学には自信があるので余裕。
全問完答して提出。

 


●2月5日(木)午前

午前中、やたら早く目が覚めたので、9日に受ける予定だった大同生命のSPI試験を受けに行く。
できはぼちぼち。

 


●同日夕方

学内で日本生命アクチュアリー説明会

同日、日本郵政の学内企業セミナーがあったが、日本生命とかぶったため無視。
このころ日本郵政は一切興味なし。

 


●2月6日(金)

第一生命アクチュアリーセミナー
住友生命アクチュアリーセミナー

いずれも学内であったが、塾に行かないといけない関係で第一生命のみ参加。
しかし、開始時刻を間違え若干遅刻する。

 

 

この週は、学外に出たのは大同生命だけとは言え、リクナビを調べるなど就職活動が始まったなという感じの一週間だった。

 

 

就職活動の記録4

 

2009年2月第2週


先週にも増してさらに忙しくなる。
とりあえず「○○生命」と名のつく企業は基本的にすべて説明会・選考に参加することに。

逆に、生命保険業界以外にはあまり手を出さない(出す余裕がない)。


この週は、火・木・金に東京で説明会がある。

 

 

●2月9日(月)

住友生命アクチュアリーセミナー。
大阪の会社に出向いて説明を聞く。

Tさんという濃いキャラの社員の方などが印象的だった。


もちろん、月曜日なのでゼミと塾講師もある。
忙しい1日だった。

 

 

●2月10日(火)

プルデンシャル生命会社説明会

この日は就職活動で初の東京遠征。

地図のプルデンシャルタワーがやたらでかくてネタにしてたのだが、本物のプルデンシャルタワーもやたらでかくてびびる。
しかしきれいなビルで、外人さんとかも出入りしていて少し印象アップ。


説明会の後半は、適性検査があった。
こういう試験は余裕。

外資系だけに仕事は大変そうだが、その分やりがいはありそうだった。

 

 

●2月11日(水)

建国記念の日

翌日も東京なので火・水と泊まってもよかったんだが、家庭教師もあるので(多少損になっても)間に合うなら仕事優先。

という訳で京都に帰って来たはいいが、家庭教師は生徒の体調の都合でお休み(笑)


翌日・翌々日の履歴書・エントリーシート(いずれも手書き)の準備をする。
慣れない履歴書に戸惑いながらも、夜遅くまでかかりながらなんとか仕上げる。

 


友人の話を聞くと、大同生命の合格通知電話が来たという話を聞くが、おれにはまだ来ない。
全問解けたはずなのに電話来ないということは、留年の影響だろうかというのが心配になる。

その場合、他企業でも生命保険系は全部落とされるという可能性もあるなと思って若干焦る。

 

 

●2月12日(木)

富国生命アクチュアリーセミナー、適性検査

富国生命との接触はこれが初めて。
しかも、説明会は30分程度で残りは適性検査。

富国生命についてはあまり詳しくは分からなかったが、まあいい雰囲気の会社だなという印象。


その日は東京に宿泊。

 

そんで東京メトロの某駅を降りたときぐらいに・・・、
なんと大同生命から電話が!!

筆記試験合格と面談のお知らせだった。
次回面談は16日(月)の夕方。

それにしても、他の(留年していない)友人に比ると連絡が遅すぎるので、不利なんだろうなと気付くべきだったかもしれないが、このときは合格の嬉しさが先行してそれどころではなかった。

 


●2月13日(金)

三井生命アクチュアリー説明会

こちらも東京で。

随分前に京大会館であった合同説明会で少しお話したMさんという女性社員の方が、何故か顔を覚えて下さっていて嬉しかった。

ちなみに、その女性社員の方が説明をされていた。
三井生命のウリの1つとして挙げられていた「三井グループのブランド力」というのに笑いそうになったが、その社員の方の印象もあって三井生命もいい会社だと思った。

いい会社かどうかなんて、人を見て判断してしまう所が大きいかも知れない。

 


●2月14日(土)

富士通OBOG懇談会

生命保険業界以外にはあまり興味はなかったが、いろんな企業を見ておいた方がいいという話もあるし、友人らに誘われたのもあり覗いてみた。

人事部の方に詳しくお話を聞いていたら、
「人事に興味あるのか!君、人事に来るか?」
なんて言われた。もちろん、相手に興味がある振りをするのが礼儀だと思っていたからした訳だが、一応伝わっていたようでその意味では嬉しかった。

全体的にはいい会社だとは思ったが、自分にはあまり合ってないと感じた。
料理が出たので、ありがたく頂戴した。

 


●2月15日(日)午前

午前は住友生命適性診断(数学の筆記試験)。

筆記試験は余裕。
と思ったら、1問ミスった(笑)
まあ、合格はしているだろう。

 


●同日午後

日本生命アクチュアリーセミナー。

淀屋橋から少し下がったところらへんのいたるところが日本生命の建物でびっくりした。
とりあえず日本生命はでかい会社だということが分かった。
ただ、建物が汚いのであまり好印象ではない。

友人の話を聞いても、「カタい」という印象しか受けない。

 

 

この週は東京に2回も行った訳だが、疲れたというよりは就職活動がだんだん楽しくなってきた。
いろんな会社を知ることもできたし、メモを取る(フリをする)こと、相手に興味があるようにしゃべる(フリをする)ことなど、就職活動生っぷりも慣れてきた。

 

 

就職活動の記録5

 

2009年2月第3週


先週はどちらかと言えば説明会プラスたまに筆記試験という感じだったが、今週は筆記試験も増え、企業によっては面接も始まる。

 


●2月16日(月)

午前中はゼミ。
夕方から塾講師。

その合間を縫って大同生命の面接。
最初の30分で小論文を書かされて、後半1時間程度でアクチュアリーの方との個人面談。

たわいもない話をし、「またこちらから連絡あると思うので・・・」みたいなことを言われた。

その時は結構余裕だなと感じてしまったが、結局この後大同生命から連絡はない。
社員の方はどうもこういう嘘(?)をつく方が多いようで、これに気付いたのは結構遅かった。

 

ちなみに、その後塾に行った訳だが、その休憩時間(18時頃)に非通知着信が!!!

なんと、筆記試験を受けた住友生命さんから!!
1次面接の案内だった。


そして、続いて(20時半頃)非通知着信がもう1件!!!
こちらは三井生命!!

「明日の午前中、東京で筆記試験を予約して頂いておりましたが、別の日に関西でも受験できるようになりましたので良かったら変更されますか?」との案内。
その日は東京でもう1つ用事を入れてしまっていたので、せっかくだから早く受けておこうと思い、結局東京で受けることに。

それにしても、いくらなんでも連絡遅すぎるだろ~

 

 

●2月17日(火)午前

この日は5度目の東京。

10:00から大手町で三井生命の筆記試験。
数学だけだと思ったら英語もあった。

数学は9割ちょいできた。
英語は和訳なので自分では合ってると思いながら書くが6~8割ぐらい取れていればいい方だろう。

京大会館で会ったもう一人の社員の方(Kさん)も顔を覚えて下さっていたのでまた感動する。
そして志望度も結構上がる。

「三井生命は『ヒト』が良いな」と思った。
いや、正確には、
「三井生命は『ヒト』が良いというところに魅かれました」と面接で言おうと思った、というべきかも知れない。

 


●同日午後

東京海上日動あんしん生命の総合職セミナー
ヒルトン東京というきれいなホテルであった。

あんしん生命はできてまだ間もない会社で、将来性を感じた。
給料もかなり期待できそうで、志望度はかなり高い。

説明会に続いて、数学の筆記試験(記述式4問)があった。
若干記述漏れがあったが、どう採点しても9割はあるだろう。


ちなみに、ヒルトンに少し早く着いたので1階の喫茶店でコーヒーを注文して時間をつぶしたのはいいが、1040円取られた。

 

その日の夜、プルデンシャル生命からメールが!!
適性検査合格で、次のジョブフェア・グループワークへの案内だった。
23日の午前に予約。

 

 

●2月18日(水)

第一生命仕事研究セミナー

この段階では、第一生命が最も志望度が高かったので、期待しつつ参加。
ただ、アクチュアリーセミナーという訳ではなかったのでそこまで緊張せずにぶらぶら参加してみた。

この日は、何人かの職員の方がテーブルについて下さって、順に20分ぐらいごとに4つのテーブルを回って話を聞く感じだった。

最初のテーブルは、最年長の男性のTさんという方だった。
「仕事が嫌いだが、いかにそれを和らげるか。それには同僚など、人間関係や対話が大事」という話をされていたのが印象的だった。

次のテーブルは、せっかくだから女性の方の話を聞こうと思って、Nさんのテーブルの前から2番目に座った。

「現場と本部の、考えの隔たりみたいなものはありますか?」と聞いたら、

「事件は現場で起こってるんだ!ということ?」みたいなこと言われて面白かった。


3番目はEさんのテーブルに行った。
誰かの「第一生命に入って、嫌だったことはありますか?」という質問に対して、「特にない」というのが印象的だった。
会社に対して不満は一切ないという感じで、好印象だった。

そのあと、「先ほど、会社の企画に関する仕事がしたいとおっしゃってしましたが、Eさんなら第一生命をどのように変えていきたいですか?」みたいに質問したら、ちょうど人事の方が横で聞いていて、
「人事の○○さんがいるのにそんな質問は答えにくいな~」なんて言いながら、うまく答えて下さった。

そのあと、その人事の方が「こういう風に社員ひとりひとりが言いたいことを言えるのがうちの会社の魅力の1つ。また、幹部もそれを拾おうとしているし、実際にどんどん採用されて変わっていくことができる会社だ」
とおっしゃっていたのに魅かれて、第一生命の志望度が(もとから第一志望だったが)さらに上がる。

 

ちなみに、同日、数理システムというIT会社の説明会(会場は東京)を予約していたが、結局第一生命を優先してキャンセル。

 

 

●2月19日(木)

住友生命1次面接

2人のアクチュアリーの方と順番に話をするが、雑談ばかり。
普通にうまくできたとは思うが、格段いい印象を与えられたとも思えない。

 

帰ったあと、この日はエントリーシートの提出に追われる。
あんしん生命の1000字をクリアしたあとは、明日提出する明治安田生命エントリーシート(手書き)など。

各社同じような質問だが、少しずつ聞かれ方が違ったり文字数が若干違ったりするので、なかなかコピペ作戦が使えない。
しかし、妥協してもしょうがないので、一生懸命書く。

 

 

●2月20日(金)午前

日本生命アクチュアリー筆記試験
前半は計算問題、後半は記述問題だったが、もちろん余裕。

終わった後でまわりの知り合い10人程度に聞いてだれもしていなかった「逆の確認」もきちんと書いて、我ながら完璧な答案。

 


●同日午後

明治安田生命アクチュアリー説明会と筆記試験

明治安田生命はあまり志望度が高くなかったので、適当に聞く。
試験は3つあったが、1つ目の数学基礎は30分のテストだったのに2~3分で終わって超ヒマ。
2つ目の数学応用は1問だけ時間足りず。
3つ目のは、業界に関する常識とかを問う問題。
まあそれなりにできた。


金曜日なのでその後そのまま塾へ。
特急ラピートに乗っていたら、非通知着信が!!

出たらなんと明治安田生命!!
早速、合格の通知と次回面接の連絡だった。

あまりに早い連絡で、当初は志望度が低かったんだが、一気に印象が上がる。

 

 


この週は、説明会に筆記試験に面接にと、中身のある1週間だったと思う。

 

就職活動の記録6

 

2月第4週


ちなみに、2月18日時点での志望順位は、手帳のメモによると


第一生命
あんしん生命
住友生命
三井生命
大同生命
日本生命
明治安田生命
プルデンシャル生命
富国生命


の順。


第一生命がダントツだったが、理由は社風、待遇などさまざまな面で。
先日の人事の方のコメントも大きかった。

あんしん生命は、新しい企業で将来性に期待できるというのが1つ。
もう1つは給料。


あとは結構適当だったかな。
明治安田生命は説明会を受ける前の順位なので若干低い。
富国生命は一度しか接触がなく、印象が薄い。

大同生命は、いろんな会社を知ったため当初より志望度が下がっている。

 

 

●2月23日(月)

プルデンシャル生命のジョブフェア・グループワーク

10時から赤坂見附というハードスケジュール。
例の如く朝から新幹線で東京へ。

ジョブフェアではプルデンシャル生命のことをさらに詳しく聞く。
給料がかなりすごいことになっていると知り、志望度がかなり上がる。

しかし、続いて初のグループワークだが、完全に失敗。
いろいろ原因はあるが、朝から出て眠い状況でディスカッションに参加すること自体無理があったのかも知れない。


朝からにしたのは、午後からのに出ると塾に間に合わないからで、また塾を嫌いになる原因に。
いやいやながらそのまま帰って塾に行くも、生徒たちの顔を見ると「来てよかった」と思ってしまう。

 


ちなみに、この日(もしかしたら翌々日かも)の帰りの新幹線に乗っていると、非通知着信が!!

出てみると、日本生命の筆記試験合格の連絡!
それで、28日に面接。

説明会でしゃべった女性職員の方からで、日本生命の志望度UP!!

 

 

●2月24日(火)午前

この日は、昨日からの疲れもあり、朝から体調不良。
しんどいし熱っぽい。

午前中に日立製作所の説明会「HITACHI SQUARE」を予約していたが、あまりにしんどいのでインターネットからキャンセルをしようとするが何故かできない!!
直前すぎてダメだということだろうか。
どうせ行かないだろう企業だと考えていたので無断で休もうかとも考えたが、1%でも行く可能性があるなら妥協はできない。仕方ないので行くだけ行くことに。。

梅田で迷って若干遅れるも参加。
最初に、「本日の説明」みたいなのを聞いた。

「いろんな事業部があるので、時間のある限り回って下さい」
とのことだった。
好きなところを自由に何度でも回れて、会場の何度でも出入り自由というオープンな感じだった。

当然、1つも見ずに帰る。
(ただ、ちょっと悪い気がしたので、そこらに置いてある資料だけは適当に頂いてきた)

 


●同日午後

午後からは、東京海上日動火災の説明会。
損害保険にはあまり興味はなかったが、日立製作所よりは随分興味があったし、損害保険会社がどのようなものか知っておいて損はないと思い参加。

「女性に人気の企業」ということで期待(?)していたが、予想以上に女子学生の参加者が多くてびびった。そして当然ながら志望度もかなり上がる。

30分ごとぐらいで、4つの部屋を回る感じだった。
2回目のときに、別に行くつもりもなかった「内定者懇談」の部屋で、かなり美人の内定者の女性に「あいてますよ~!」と言われてつい入ってしまった(笑)

ちなみに、その部屋は美人の女性2人と、イケメンの男性2人。狙ったような組み合わせだった。実際は2つのテーブルに分かれたので、男性1人と女性1人としゃべることになった。
参加者は20名程度だけど、前の方に座ってかなり積極的に質問したのでいろいろ聞けた。
きれいなお姉さんとしゃべれただけでなく、面接を乗り切ったコツなどについても聞けてまあ満足。

その後、「面接対策」みたいな部屋にも行った。


総合的に、かなり志望度は上がったので、損害保険もここだけは受けてもいいかなと思えてくる。

 

 

●2月25日(水)

朝から富国生命の1次面接。
富国生命はこの日面接ということで、1週間前とはうってかわってかなり志望度を上げていた。


朝一の新幹線で3時間かけて東京へ。

面接は一瞬で終了。
出来も悪く、自分でも落ちたと思った。

そしてそのまま大阪へ。

帰りの新幹線で思ったこと。
失敗したから言えるかも知れないが、こんな20分程度のために高い電車代と時間をかけてわざわざ東京に行くとか馬鹿らしいと感じた。

面接に向けて第一志望にしていた富国生命だが、帰りの時点ではかなり志望度を下げていた。

 

が、

ゆっくり悲しんでいる間もなく、午後から大阪でソニー生命の説明会。
ソニー生命についてはよく知らなかったが、プルデンシャル生命と同系列のようだ(昔同じ会社だった)。

印象としては、個人の能力は結構高いかも知れないが、組織としてうまくいっているのかナゾだった。
プルデンシャルと似てるけど、いいところ(待遇、イメージなど)だけなくなっているような感じで、あまりいい印象ではなかった。

説明会を受けてもあまり志望度が上がらない珍しい企業。

 


●2月26日(木)午前

この日は第一志望だった第一生命のアクチュアリー筆記試験の日

にも関わらず、連絡がまだない。
つまり、エントリーシートで落とされたということだ。
留年のせいなのか、内容が悪かったのか、締め切り当日に出したのが悪かったのか、悔やんでも悔やみきれない・・・

ことはなく、潔く諦める。
就職活動は諦めも肝心。

 


●同日午後

午後から明治安田生命の面接へ。
もちろん、面接に向けて志望度は調節してある。

4人での集団面接だったが、4人全員同じ京都大学の同じ数学教室の学生という面白い光景。
最初の自己紹介で、「京都大学大学院理学研究科数学数理解析の~~です!!」が4人続いて、面接官の方もびっくりしていた。

面接官の方が2人入れ替わりだったので、1時間強が2回、計2時間半程度の長い面接だった。

しかし、ここでもあまりうまく話ができなかった。
集団面接は初めてだったので、他の学生の話し方などを聞いて勉強になった。
帰りの電車でもいろいろ情報交換をした。

同じ数学教室の学生とは言え、全くしゃべったこともない学生も多い。
しかし、あたかも前から仲良かったように自然にしゃべることができるのは、就職活動に慣れてきた証拠だろうか。

 

 

●2月27日(金)

珍しく就職活動関係の予定が何もない。
午前中は歯医者に行って、午後から塾講師。

 


●2月28日(土)

朝から日本生命の面接。

日本生命は大きな会社で、給料もかなりいいんだが、あまりいいイメージは持っていなかった。
しかし、志望度が低いまま面接に行く訳にはいかない。

このときは、面接の連絡をして下さったMさんという女性職員の方が好印象だったので、それで志望度を上げていた。

 

うまくいくと続いて2人目、3人目の方の面接に進める仕組みだったが、
2人目の方に、「失礼ですが、大学に長いこといっていらっしゃるようで・・・」などと聞かれてあえなく帰されてしまった。

 

 


これで、東京遠征6回を含む怒涛のような2月の活動は終わった。

この週は、前週までのような、どんどん新しい企業を受けて楽しいというだけの就職活動ではなく、実際に落ちるところは落ち始めることになり、シビアな1週間だった。

もっとも、落ちたことは知らされない(合格者にのみ連絡が来るのが普通)ので、日数が経つに従って少しずつ可能性が下がっていく感じがなんともつらいのであるが、まだこの時期ではそんなに日数も経過していないので「結果待ち」がたくさん、という状況だった。

 

 

就職活動の記録7

 

 

3月1週


3月に入り、少し日程は落ち着いた。
とりあえず3月になった時点では、1週目の予定は何もなかった。
「3月は最初は予定入ってなくても、どんどん電話が来てすぐに埋まるよ~」という先輩の言葉も当たりそうにない。。

気分的には少し休憩したいというのもあるが、状況的にあまり余裕はない。


とりあえず2月で分かったことは、面接がうまくできないということ。
筆記試験は受ければ通る感じだが、その後の面接で失敗すれば当然意味がない。
むしろ、最初の筆記試験で落ちていた方が無駄な交通費がかからないだけましかも知れない。

 


ちなみに、3月1日時点での各社の状況は、

大同生命・・・面接から2週間程度連絡なし(希望はかなり薄い)
住友生命・・・面接から10日程度連絡なし(希望はかなり薄い)
第一生命・・・筆記試験に連絡なかった(落ち確定)
日本生命・・・面接が2次で終了(希望は薄い)
富国生命・・・面接から5日程度経過(まだ結果待ちだが、感触ではアウト)
明治安田生命・・・面接から3日程度経過(まだ結果待ちだが、感触はあまり良くない)
三井生命・・・筆記試験から2週間弱連絡なし(筆記試験はできたのでまだ可能性はある)
プルデンシャル生命・・・グループワークから1週間連絡なし(結果待ちだが、感触と他の学生にはもう連絡が来ていることからほぼアウト)
ソニー生命・・・適性試験から4日経過(まだ結果待ち。感触は良かったので期待できる)

太陽生命・・・3月5日に説明会予約
朝日生命・・・3月12日に説明会予約


という訳で、まだ接触していない企業以外では三井生命とソニー生命、それからかろうじて明治安田生命が可能性あるぐらいという微妙な状況。


この頃から、「内定なんて1つもらえればいいんだ!」という考えに変わってきた。

 

 

●3月1日(日)

この日の予定は、13時からの家庭教師のみ。

しかし、生徒さんの家に向かう途中、突然電話が!!
「第一生命Gコース採用事務局ですが・・・」
第一生命は落とされたと思っていたのに、何故か電話が!?

意味が分からなかったが、とりあえず個別セミナーというものの案内を受けて承諾。
後で知った話だが、これはアクチュアリーではなく普通の総合職の採用だったらしい。

第一生命の志望度は地に落ちていたが、これでまた少し回復する。

 


●3月2日(月)

この日も就職活動の予定はない。

しかし昼過ぎ、なんとソニー生命からメールが!!
集団選考の案内だった。

しかしあまり志望度が上がらないのがソニー生命の不思議。

 


そして夕方から塾講師へ。

行く途中、非通知着信が!!
なんと、諦めかけていた住友生命のTさん(説明会で印象的だった方)から!!!

住友生命は、まだ桐原君のことを見捨てていないよ」

と言われたり、合コンの話で盛り上がるなど、突っ込みどころ満載の電話だったが、とりあえず3月5日に面接を約束した。

電話の内容のこともあり、住友生命の志望度が急激にアップ!!


しかし、突然だったのであまりよく考えずに時間を指定してしまい、太陽生命の説明会と重なってしまった。
太陽生命とはご縁がなかったということで諦める・・・。
しかし、念のため「空き」が出ないか調べるため、この後毎日数時間おきに太陽生命のページにログインする。

 

 

●3月3日(火)

この日はなんもない日。
強いて言えば、夕方20:40からの家庭教師のみ。20時に起きれば余裕。

と思ったら、非通知着信!!
なんと三井生命!!

3月5日の午前10時から面接確定!!

 

あと、繰り返しのログインの甲斐があって、住友生命と重なって諦めていた太陽生命アクチュアリーセミナーの日程が増えていて(空きが出た訳ではないが)、最後の日(9日)に変更!!
これでまた持ち球が増えた。

 


●3月4日(水)

第一生命個別セミナーへ。
1対2(こちらが2)の面談で、気さくに職員としゃべって下さいという程度のセミナーだった。

第一生命は落とされたつもり満々だったので、行ってもあまり生きた心地がしなかった。

 

ちなみに、翌日の面接に備えて、この後東京に。

東京駅の近くを歩いていると、なんと電話が!!
応援団の後輩で、今三井住友銀行で働いている女の子だった。

いきなりなんだと思ったら、採用活動で行員の方と話をしてくれるということらしい。
相手もこっちも知り合いばかりという面白いメンツだ。

 

思いもかけないような連絡が来るなど、「予定が埋まっていくよ」と言っていた先輩の予言(?)が少しずつ当たって来ている感じだ。

 

 

●3月5日(木)午前

この日は三井生命と住友生命の面接という面白い組み合わせ。
三井と住友は仲はいいっぽいけどイメージは対照的。

スマートな三井に対して、住友は体育会的。
いずれにせよ、選考に残っているのがこの2つなので、大切な1日だ。


何はともあれ、先に10時から東京大手町で三井生命の面接。

2対1(向こうが2)の面接だったが、若干ミスをしたのと、全体的にあまりいい印象は残せなかった感じだ。

今更ながら、志望動機などがまとまってない感じがした。

 


●同日午後

終わったら急いで帰って、午後からは住友生命
面接は2人だったけど、1人目は電話も頂いたTさんだった。

ここはまたもや雑談っぽい感じだったけど、うまくしゃべれた感じがする。

 

 

●3月6日(金)午前

この日はまずは朝からソニー生命の集団選考。
プルデンシャルでした失敗(朝からグループディスカッション)を再びおかしてしまうことになるのだが、これには理由があって・・・

実は、最初は夕方から予約していたのだが、第一生命のファイナンシャルエキスパートコースの説明会が夕方にあると知って、急遽変更したのである。
体調的にしんどいと分かっていても、1つでもたくさん受けられるならそっちを選んでしまう。


そんな訳で、ソニー生命のグループディスカッション。

面接官 「では、開始して下さい!」
学生 「・・・・・・。」

最初の数秒でいきなり沈黙(笑)
これはダメかなと思ったが、あまり志望度が高くないところだったのであまり気にせず・・・。

とりあえず、適当に口を開いてみるが、そのせいで(?)自分がまとめ役みたいなのになってしまい、しかもみんな的外れな意見ばっかり。

うまくまとめられずこれはダメだと途中で諦めるが、帰る訳にもいかないので最後まで頑張る。
最後、発表する人を決めるときも、「○○さん、どうですか?」なんて押しつけてみた(笑)


内容的に、これは全員落ちたなと思ったが、終わった後に面接官からのアドバイス


面接官 「他の企業でも生かして欲しいので、私からアドバイスをしておきますと、・・・」


他の企業ってww
まあ、間違いなく全員落ちたな、と思った。

ちなみに、3日後に、「選考の結果、今回は非常に残念ながらご縁がございませんでした。」とのメールが到着。

 


●同日午後

そして、午後からは第一生命ファイナンシャルエキスパートコース。

このコースは、何故か説明会が「東京と大阪」ではなく「東京と京都」で行われる。
おそらく東大と京大しか採る気がないのだろう(笑)

そういう心遣いは嬉しいのだが、午前中大阪に出ていて、夕方からまた塾で大阪へ行くので、結局行ったり来たりで余計めんどくさいことになってしまった。


説明会の内容は、非常に難しく、ちんぷんかんぷんとまでは言わないが、これをやっていくのは大変だなと思った。
それにしても、朝早起きだったこともあってかなり眠たい。
少人数なので寝る訳にはいかないが、かなり眠かったことに間違いはない。

しかし、1人ですごく大きなお金を動かしているという話を聞き、すごい部署だなと思った。
1兆5000億円ほどを任されている(自分の好きに運用していい)という人もいた。

その人 「1日で100億以上も赤字出ることもあって凹みますよ(笑)」
きり 「しかし、全体としては○○さんは会社にかなりの貢献をしてることになりますよね?」
その人 「ほんとに。これだけ利益出してるんだからもう少し給料上げて欲しいよ(笑)」

それでもかなりいいんだろうから、もし行けたらいいかなというぐらいの印象。
まあ、大変な部署だろうとは思った。

 


●3月7日(土)

この前後輩から電話が来た、例の三井住友銀行の懇談会。
行員の方が2人いて、そのうち1人が後輩という面白い懇談会。

相手の方はかなりやりにくかったらしいが。

その後、その子にはぎこちないお礼のメールを送る。

 

 

 

 

当初はほとんど予定のない1週間だったが、何かといろいろあった。
特に三井生命、住友生命、そして謎の第一生命の3社の復活が大きかった。

そしてさらに謎の三井住友銀行

(第一生命のアクリュアリーコースが消えた時点で)当初の予定とは大きく変わって来ている訳だが、なかなか面白い1週間だった。

就職活動を起承転結に分けると「転」とでもいうべきところだろうか。

 

 

就職活動の記録8

 

3月2週

先週は、なかなか変わったことがあった1週間だったが、今週はまたアクチュアリーに関する活動が多い。
ただ、大手企業はだいたい受け終わってしまっているので、中小が多い。


少し余談になるが、就職活動をしている中で、お酒を飲む機会が増えてきていた。
居酒屋に行く機会も自然と増えてきたし、家でもほぼ毎日一人であるいは友人と飲んでいた。
就職活動の疲れを忘れるため、テンションをキープするためというのが大きな理由だったが、就職活動仲間の友人のと飲みに行くことで、作戦や考えを盗むことができたというのも大きかった。

この時期は自分としてはあまりうまくいっていないと思っていたため、うまくいっている友人などの情報はためになるものである。
企業について、採用に関する情報、面接のコツなども聞くことができ、結果的には良かったと思っている。

 


●3月9日(月)13:25

第一生命、2次個別セミナー

前回に続いて生きた心地がしない第一生命だが、選考は無難に進んだ。
前と同じく1対2(こちらが2)の面談で、無難に雑談やら志望動機などを答えたりという流れ。
特に問題なくクリア。

 


●同日15:45

個別セミナーが終わったあとは、そのまま太陽生命アクチュアリー説明会へ。

太陽生命は、大同生命と同じT&Dホールディングズだか何だかのグループだが、大同生命とは随分戦略が違う会社。
大同生命は企業保険に特化しているのに対し、太陽生命は主婦層をターゲットにしている感じ。どちらも普通の生命保険会社に比べると変わった戦略だが、逆に言えば他社が狙わない隙間をうまく突いているとも言える。

いずれにせよ、人事部の方1人に対してこちらが6名程度で話を聞いた感じだったが、経営どうこうはともかく雰囲気は好さそうな会社だった。
アクチュアリー募集なのに、筆記試験が一切ないというのも特徴的だった。
その分、人柄などを重視するということだろうが、その点でも志望度が上がった。

 


●3月10日(火)
●3月11日(水)

何もない日。

 

●3月12日(木)

朝日生命、総合職会社説明会

朝日生命に関しても一切知らないまま参加してみたが、こちらも雰囲気は悪くなさそう。
アクチュアリーだけでなく)総合職全体の説明会だったので、学生は結構たくさん来ていた。
数年前にはかなり大きい会社だったが、変な噂から評判が下がって、契約者数が一気に半減したような話を聞いた。
ついでに言うと、いつだかの新聞にも朝日生命の管理職の賞与カットみたいな記事が載っていたので、結構危険な気もしていた。

だけど、雰囲気はいい会社で、「ユニット制」を採用しているというのもひとつの特徴だと思った。

商品としては、「保険王」という商品がウリだったようだ。
それなりに複雑な商品で、アクチュアリーの方が苦労された感じの商品だった。
逆に言えば、いいアクチュアリーの方が多いという話もされていた。

全体としては、若干あやしい会社だとは思ったが、他に残っている企業も少ないので、志望度はそれなりに高い。
もう、アクチュアリー職に就けたらどこでも満足だと思っている。

 


●3月13日(金)

太陽生命アクチュアリー会員との懇談会

1対3(こちらが3)の面談で、アクチュアリーの仕事など雑談形式だった。
面接官の方は気さくな方で良かったんだけど、学生3人のうち1人が若干変わった人で、

 

面接官 「ゼミを進める中で苦労したことはありますか?」

その学生 「毎回毎回、教授の機嫌を取るのに苦労しました。」

とか、


面接官 「他に何か質問はありますか?」

その学生 「Sさん(面接官の名前)の奥さんは美人だとお聞きしますが、その点に関してはどうですか?」

面接官「僕は美人だと思って結婚したんだけど、一般的にどうなのかは僕が言うことじゃないから・・・(以下略)」

とか言う話。

まあその辺はどうでもよくて、

 

給料に関しても話があった。


面接官 「お給料とかに関しても気になると思うけど・・・(少しの間)、ぶっちゃけかなりいいですよ!」

学生一同「お~~!」

面接官「去年、東京の○○に一軒家を買いましてね~。よゆうよゆう♪ですね~」

 

という感じで。
まあ、そんなこんなで太陽生命の志望度はかなり上がった。

他にあまり残っていなかったのもあって、この時点では第一志望だろうか。

 

 

●3月14日(土)15時00分

朝日生命、面談

人事の方という話だったけど、最初に

面接官「私はこの4月から営業の方に転勤になるから、人事権とかは一切ないので気軽にしゃべって下さい」

みたいなことを言われてやる気をなくして適当なことをしゃべってしまった。


とりあえず、アクチュアリー志望の場合は結果に関係なくとりあえず次の筆記試験を受けられるということで、試験で頑張ろうと思っていたのも、適当にしゃべってしまった原因の1つかも知れない。

 

 

●3月14日(土)16時50分

続いて日本郵政のテストセンター。
郵政は志望度はかなり低かったので、練習のつもりで受けてくる。

 

 


●3月15日(日)

第一生命ファイナンシャルエキスパートコース筆記試験

説明会に行って、これは無理だなと思った例のコースの筆記試験である。
この日は実はTOEICの試験日と重なっていたのだが、当然就職活動を優先。

筆記試験は、当然数学っぽい試験だと思っていたが、


<1番>
長い文章の中に「生命保険会社の運用は、収益性・健全性・流動性の3点が大事でうんぬん」ということが書いてあり、その3点についてそれぞれ理由を説明しなさいという問題。

答案は、B5の紙1枚分(笑)


<2番>
運用するにあたって、「外国国債」「日本国債」「外国株」「日本株」の4つのデータ(分散と平均みたいなやつ)が与えられていて、それに対してグラフがいくつか描いてあった。
そのグラフに関する問題とか、簡単な計算問題とか、理由を説明する問題とか、特に金融工学を学んでいなくてもできる程度の問題。


全然数学じゃない!!!

と叫びながらも気にせず解く。
論理的思考力を問う問題と知らされていたが、あまり差がつかなさそうな問題だった。

 

 


そんな訳で、この1週間は、「太陽生命」「朝日生命」という中小2つがメインで、

あとは第一生命がちょこっとという1週間だった。
随分、企業の数が減ってしまったが、その分太陽生命朝日生命の志望度は上がった。


実際には10社に1社受かればいい方だろうが、一応選考が進んでいる段階では「うまくいっている」と思ってしまうため、3社のどれかには行けるだろうと思ってしまうのが悪い癖。
就職活動は「ポジティブさが大事」とは言え、行き過ぎると「楽観視」し過ぎることにつながってしまうのが難しいところ。

 

 

就職活動の記録9

 

3月3週

今残ってるのは、太陽生命朝日生命、あと第一生命のグローバルコース(普通の総合職)とファイナンシャルエキスパートコース。

「もうどこでもいいから内定くれ!」という気持ちになってきている。

 

●3月17日(火)14:45

第一生命3次個別セミナー

これまた無難に進行。

 


●同日16:00

その後すぐに太陽生命人事面接へ。

時間がぎりぎりだったが、なんとか間に合った。
最初に人事部の部屋に行って名乗ったときに、

きり「桐原と申します。」

女性社員「ああ、桐原さんこんにちはw 桐原さん、何かアルバイトされてるんですか?」

きり「??????????」←(突然聞かれて驚く)

社員「何かアルバイトされてるんですか?」

きり「塾講師をしてますけど・・・・・・、何か?」←(え~、もしかして生徒の親御さんとかじゃないよな~とか変な妄想をする)

社員「先日、お電話頂いたときにすごく丁寧だったので、何かアルバイトとかされてるのかなと思いまして。」

 

そら、企業さんに電話するときは丁寧にしゃべるよ!と思いながらも、褒めてもらったので早速志望度UP!!

 

で、人事面接スタート。

「志望動機は何ですか?」というようないかにも面接っぽいのは嫌だと面接官の方が最初におっしゃっていた。
そういう方式だと、準備してきたかどうかは見れるけど、本人の内面は分からないからということらしい。
確かにそうだ。

1対5の集団面接で、面接官の方が5人に順番に質問をしていく感じ。
(1つの質問を5人にして全員が答えたら次の質問という形式ではなくて、1人にまずいろいろ聞いて終わったら次の人という形式)

端っこの2人でじゃんけんをして勝ったので、1番バッターになった。


面接官 「桐原さん、いいですねー、コーポホワイトですか~。うちの住所なんて○○なんてなんのことだか分かりませんよ~」

とか、住所に関していきなり突っ込まれて(ほかの学生にも全員アパート名で突っ込んでた笑)、
あとは、

面接官 「一人暮らしだと何か料理とかするんですか?」

きり 「実は昨年の秋から始めたんですよ!」

面接官 「何か得意料理はありますか?」

きり 「(指を折りながら)チャーハンと・・・、カレー・・・、なら作れます!!」

面接官 「普通ですね~」

みたいな雑談とか。
あとは、他社状況は聞かれたけど、志望動機みたいなのは特に聞かれなかった。

こんな話のどこで判断してるんだろう?とか思ったけど、まああとは運を天に任せるしかない。

 


その後帰って20時半から家庭教師。

 

●3月18日

この日は夜に家庭教師のみ。

 

●3月19日

この日は18時から家庭教師。

家に着く直前、日本郵政のかんぽ生命からメールが!!
エントリーシート・SPI試験は合格で、グループディスカッションの案内が来ていた。

かんぽ生命は給料が安いという噂だったので、あまり志望度は高くなかったが、とりあえず家庭教師に行って帰ってから予約することに。
しかし、そのあと友人とご飯を食べたり銭湯に行ったりで、結局落ち着いたのは2時頃。

そして、予約しようと思ったら・・・
なんと、大阪会場すべての日程のすべての時間帯が満席で予約できない!!

仕方ないので、とりあえず4月1日東京会場であいてたところに予約しておく。
まあ、わざわざ東京まで行くことはないだろう。
でもまあもし別の用事で東京に行っていればついでに受けるかな?ぐらいのつもりだった。

後で知った話だが、日本郵政は合格しても(満席のため)次の予約ができないということがよくあるらしく、ひどい話だと思った。
まあ、漏れた人はご縁がなかったということで諦めるしかないだろう。

就職活動は運も大切。

 

 

●3月20日(金・祝)

第一生命ファイナンシャルエキスパートコース1次面接@東京日比谷本社

という訳で、例の如く新幹線で東京へ。
今回は、就職活動で初めて交通費が支給されるので、少しテンションが上がった。


15:30からで、15:00頃着いたけどドアが開いていない(祝日だからか)。
しかたないので、建物の周りをぐるっと1周回ってきた。
15:15頃、入口のところに同じコースを受ける学生の女の子が1人いた。
もちろん、積極的に話しかける。

10分前頃、誰か扉から出てきた。
おそらく、内側からは開くようになっていたんだろう。
「よし、この隙に!」と思って2人で入ったら、既に中で受付をしていた(笑)


6階に上がって、広い待合室で2人で待つことに。
話を聞いていると、その学生は一橋大学の学生だった。
関係ないけど、歳は5つ下。

10分程楽しくしゃべっていたのに、学生は他に誰も来ない。
結局定刻になったら、1人ずつ呼ばれた。


面接は、みずほ第一フィナンシャルテクノロジーに出向中の方。
専門用語が多くて大変だったが、なんとか頑張ってアピールした。

20~30分程話をして終了。

終わって帰り際に、受付を通り過ぎるとき


受付の2人 「ありがとうございました。」

きり 「ありがとうございました。失礼致します。」

・・・普通に歩いていく。

受付 「あ、もしかして桐原さんですか?」

振り返って、

きり 「はい、そうですけど何か?」

受付 「交通費まだお支払してなかったですよね?」

きり 「あ、そうですね。」(←すっかり忘れていた)


立ったまま書類を記入したり、印鑑を押したり、もらったお札と小銭を財布に入れたり、かなり手間取った。

受付 「焦らなくていいですよ!」

きり 「すみません、緊張してしまって。。。」

 

まあそんなこんなでちゃんとお金ももらえて満足。

帰りの新幹線でビールを飲むのは、既に日課(?)になっていた。

 

 

●3月21日(日)昼前

三井住友銀行(SMBC)、リクルーター面談。

先々週、よく分からないながらも後輩がセッティングしてくれたSMBCにエントリーして、最初の面談にあたる日。
行ったら、たまたまその後輩の子が隣のテーブルに付いていたのでびっくりした。

きり 「あ、こんにちは!」

後輩 「(気まずそうに)あ、こんにちは。」


でも、自分とこのテーブルにはその子じゃなくて、別の行員の方が2人来た。
2対1でびっくりしたが、まあ適当な雑談だろうと思って気楽に話をしていた。

話の内容は結構受けがよくて、数学科の人も欲しいという話をいろいろ聞いた。


のは良かったんだけど、最後に、「今日の感想」とかを書く紙があって、それでしくった。

「印象に残った話」の欄があったんだけど、敢えて文章にしようとするとうまく書けない。
PCで書くなら修正しながら書けるけど、直接ボールペンで紙に書くなんて・・・。

しかも、その行員の2人が見ている前ともなるともうだめぽだった。
結局、行員の方と相談しながら書いたが、ほとんど相手が考えた言葉の丸写しになってしまった(笑)


まあ、少し甘えた格好になったけど、それはそれでいいだろう。

 


●同日午後

そのあと、岸和田の塾へ。
引き継ぎの最後の打ち合わせで、これが終わったら塾とは一旦離れることになっていた。

2時間ほど新しい先生と打ち合わせをして、最後に簡単に就職活動に関するアドバイスっぽい話と、終わったらまた連絡してくれと言われた。

就職活動の中で、塾がなければ随分楽だろうと思っていたが、これで肩の荷が下りた感じだ。

 


●さらに同日夕方

そのあと、京都へ戻って応援団のOB総会。
SMBCのその子が来てたら話をいろいろ聞こうと思っていたんだが、残念ながらその子は来ていなかった。

少し遅れて行ったので、みんなもう飲んでいた。
話をしてもまともな話はできないと思い(というと若干語弊があるが)、とりあえず余っている食べ物とビールを頂いた。

しかし、その後適当に先輩としゃべっていると、(今日は来ていらっしゃらないけど)東京に朝日生命の先輩がいるという話を聞く。
歳が近い先輩を探し、連絡先を教えてもらうなどして、翌日その朝日生命の先輩に
「来週の火・水に東京に行くので、良かったらお話できませんか?」
とのメールを送る。
(↑日程が急過ぎw)

 

 

就職活動の記録10

 

3月4週


まだ内定もらえない。
というか、もらえる気配すらない。

選考に残っているのもほとんどない。
もちろん、1つでも残っていればそこで決まればいい訳だが、運の要素もあるしかなり可能性は低いだろう。しかし、できることを頑張るしかないので、とりあえずは残っている面接を頑張ることに。

友人から「生保(アクチュアリー)はもう諦めたほうがいいだろ。というかもっと早く気付けよ」という意見も聞いた。
もっともだと思ったがもう遅かった。

しかし、「焦り」はだんだん薄れ、気分に余裕をもって行動するようになる。
単に忙しいことに疲れていただけかも知れないが。

アクチュアリーの選考はもうほぼ終わったが、業界を変えれば別に絶望的という訳ではない。
最も悪いことは、卑屈になること。
面接でもその他でも、前向きにやっていないといい結果が出るはずがない。

新しい業界の企業を調べること、そして興味を持つことが次のステップにつながる。
当初、アクチュアリー以外は眼中になかったと言っても過言ではないので、別の業界にいきなり興味を持つなんてことはなかなか難しかった。
しかし、自分の都合のいいように志望度を変えることには慣れていたので、それぐらいはなんとでもなる。

気分転換もした。

 


●3月23日(月)11:50

第一生命のテストセンター
テストセンターは3回目かな?
いつでも受けられるので、用事の直前・直後に入れるのが基本。

 

●同日14:00

直後、朝日生命の筆記試験。

朝日生命は、面談でかなり適当だったとこである。
アクチュアリーの場合は、むしろ筆記試験の結果の方が大事だから!」

という言葉を信じて、とりあえず受けてみることに。
筆記試験には自信があったので、まさか落とされはしないだろうとタカをくくっていた。


会場はせまくて、受験者は8人。
試験は90分だったが、当然半分もしないで終わる。
見直しもばっちり。

「30分経過以降は途中退室も可」とは言われていたが、さすがに途中で帰るのは気まずい。

でもそのあと帰って大学に用事があって、大学が5時に閉まるから・・・とか考えると、もう終わってるんだし早く提出して帰りたいな~とか思ったり。
でも気まずいな~とか葛藤が約30分。

そしたら、別の受験者が提出して帰って行った!

よし、と思いそれに便乗。

ということで、めでたく提出して帰ることができた。

 


●同日17時前

大学に帰って、成績証明書をもらう。
事務は17時で閉まってしまうので、ぎりぎりだった。
成績証明書は、次に書く京都学園で使う。

 


●同日19時

京都学園という学校(中学・高校)へ。
実は、知り合いのU君(大学の後輩)から高校の数学の講師をやらないかという誘いが来ていて、それの面接に呼ばれていた。
ちなみに、先生をすると言ってもその学校に就職をするというよりは、1年だけ非常勤講師としてお手伝いをするという感じの予定だった。

塾講師は長いことしていたが、まさか自分が高校の先生になれるとは。
少しテンションが上がっていたが、何にせよ4月からということは就職活動とかぶってしまう。まだ先が見えない就職活動だけに、あまり非常勤などやっていられないのでは?とも思うが、なんせ高校の先生なんて今を逃すと一生できない。
とりあえず話は聞くことに。


京都学園は家から車で20分ほど。
U君が出迎えてくれて、さっそく校長室へ。

中学・高校の両校長先生および数学科の偉い先生が1人の合わせて3人。
選考をするというよりは、とにかく人が足りていないから少しでもたくさん授業を持って欲しいということだった。
3月もあと10日を切っているというのに、まだ10コマ以上の先生が決まっていないとのこと。

簡単に授業料がいくらとかの話を聞いて、あとは免許の話。
免許は持っていないので臨時免許というのを取ることになるんだけど、それは学校の方でやってくれるとのこと。

先生 「なんとしてもリンメン(臨時免許)取って来ますので!いずれにせよまた後日連絡します。ではよろしくお願いします。」

きり 「こちらこそよろしくお願いします。」


臨時免許は、学部時代の成績とかで決まるらしいが、あの成績で大丈夫だろうか?とか思いながら、別にどうしてもやりたいという仕事ではなかったので、気楽に待つことにした。

 

 

●3月24日(火)

第一生命ファイナンシャルエキスパートコース2次面接
交通費がもらえてテンションが上がるやつである。

人事の方の面接ということで、緊張していた。

人事面接はどうも苦手で、いつもながらうまく伝えられない。
一応、できるだけアピールをして来たが、アクチュアリーの方の面接に比べるとうまく話が伝わっていない感じがする。
まあ、なんとかなるかなという感じで終了。
交通費を忘れずにもらってさようなら。

 


●同日夜

朝日生命のOBさんとお話の席を設けて頂く約束をしていた。
先日のOB総会の後にメールしたアレである。
先輩と言っても、かなり上(27個上)の先輩。人のいい方だと聞いていたのでそれほど緊張はしなかったが。

新宿の某飲み屋で3時間ほどだろうか、アクチュアリーのこと、就職活動のことなどいろいろお話を聞いた。

「桐原君は今就職活動でどこも決まらず、不安になっているんじゃないかと思うけど、卑屈にならずに自信を持って頑張って」
みたいなアドバイスを頂いた。

確かに、そのときはどこにも決まらずかなり不安になっていた。

 

 

その日は東京に泊まって翌日帰る。

 

●3月25日(水)、26日(木)、27日(金)

この3日間、特に何もなかった。

 

何も予定がないと、いよいよやばいと感じてくる・・・

のが普通かも知れないが、
記録では、3月26日AM3時半からハンゲームの麻雀に頻繁に出入りしている。

先に、ハンゲームのログイン記録を書いておくと、

・26日寝るまでに7時間
・同日夜に4時間
・28日夜に7時間
・29日夜に5時間
・30日夜にも4時間
・1日にも1時間
・3日(2日深夜)に3時間
・4日(3日深夜)に4時間
・同日夜に7時間

・・・・・・


就職活動の合間を縫ってというか、とりあえず家にいて起きている時間はほとんどログインしていたようだ。
これは、気分転換のレベルを超えている。

だが、そのときはそれ以上に、あまりやる気が起きないという方が正しかったのかも知れない。
第一生命のGコース(普通の総合職)も、受かるかも知れないし。


就職活動は、新しく受ける企業を増やさなければ、少しずつ忙しさが減ってくる。
減ってくると、新しく受ける企業を増やすために調べたり、あるいは今進んでいる企業についても勉強を深めたり対策を練ることができる。
ただ、残っている企業の1つでも受かればいい訳だから、あえて手を広げることもないという考え方もできなくはない。
そう考えると、毎日長時間ゲームをしていてもあまり罪の意識が芽生えないところ。

 

●26日夕方

前に東京で予約していたかんぽ生命のグループディスカッションが大阪でも空きが出ていたので予約変更をした。
だが、どうせ志望度はあまり高くなかったのであまり行く気はない。

 

 


●3月28日(土)

第一生命グローバルコース4次個別セミナー(人事面談)

数少ない残りの持ち駒だけに、頑張りたいところ。
だが、この日はかなり突っ込み所満載だった。


朝9:20から。

受付 「桐原さんは、まだエントリーシートを提出になっていませんよね?」

きり 「そうですね。」(エントリーしてないのにいきなり電話がかかって来たので、当然してない)

受付 「では、本日こちらに書いて頂くことになりますので、帰るまでに提出して下さい。」

(紙を渡される。)

きり 「分かりました。」


エントリーシートは、「300文字」の記述が3つ。
こんなの、PCで書くならいいけど、手書き(しかもボールペン一発)で300文字はきついだろうと思ったが文句を言えるはずもなく承諾。

 


そして、定刻になり、職員の方に呼ばれる。

普通、そのあと一緒にブースに行くことになるのだが、なぜか職員の方が受付に止められ、何か話をしている。
しかし、このときは何の話だか見当も付かない。

ブースに行って、いろいろ聞かれる。
面接官の方はそれを広い紙にメモされているようだ。
メモを取りやすいように、キーワードを入れたりしながらゆっくりしゃべる。

しかし、心なしか面接官の方がやたら急いでいるようだ。


いつもなら40分程の面談なんだが、この日は10分程して、

面接官 「そろそろ時間もあれなので、何か質問などあれば・・・・」

きり 「!!!???」

あまりの早さにびっくりした。
そして、それから5分ほどして面接は終了した。

まだ全然伝えられてないのに!!!


その後、その面接官の方が待合室に戻り、別の待っていた学生に、

「すみません、大変お待たせいたしました」

 

きり 「・・・・・・!!!」

もしかして、だれか面接官の方が来られなくなったから、急遽1人分の時間を前半と後半に分けて2人の面接をすることになったのかな?
いや、おそらくそんな感じだろう。

だとしたら、こんなにひどい話はない。


とりあえず、900字のエントリーシートを頑張って書いて提出して帰る。

 

 

就職活動の記録11

 

3月5週~4月1週


アクチュアリーを中心に回った就職活動も、ほとんどが終了していた。

大同生命住友生命日本生命富国生命明治安田生命、三井生命、プルデンシャル生命ソニー生命は、いずれも連絡が来ない。

太陽生命朝日生命はまだ絶望とは言わないが、もう1週間近く連絡がないので可能性は極めて薄い。

第一生命も、アクチュアリーコースはもうだめ。
ファイナンシャルエキスパートコースはぎりぎりだが、こちらも1週間近く連絡がないのでほぼ無理だろう。

かろうじて、グローバルコース(総合職)を数日前に受けて連絡待ちというところか。
ただ、いろんな意味で微妙だったので可能性は低いだろう。

かんぽ生命が大阪に変更できたということで受けるだろうが、やはり給料が良くないという噂を聞いたこともあり、志望度はあまり高くない。
また、どうせ受からないだろうという気持ちもあった。


そんな訳で、生命保険業界はほぼ諦めていた。

やはり募集人数の少ないアクチュアリー一本に絞っていたのが間違いだった。
銀行、信託、損保、それから生命保険も(アクチュアリーだけでなく)総合職も受けておけば良かった、

と思ってももう遅過ぎる。

 

 

まだぎりぎり3月だから、金融を諦めれば面接ラッシュの4月に間に合うとは言え、やはりモチベーションは低い。

相変わらずハンゲームも続いている。
ハンゲーム初日(26日)に女の子の友達もできていて、よく誘ってくれていたので、それもあってかなりハマっていた。

 

 


周りの友人は、金融業界志望のやつらを除けば、IT業界志望のやつらが多い。
彼らに情報を聞くなどして、少しずつIT業界の志望度を上げて行こうかと計画していた。

特に、日立製作所あたりを志望しようかと思っていた。
ここに来て、2月24日のHITACHI SQUAREに、しんどいながらも出席だけした甲斐があったなと思う。
やはり悪いこと(無断欠席)はしないに限る。

志望度を上げるのは簡単。
その企業のいいところを見つけて、「この会社はこんなにもいい会社なんだ!」と自分に言い聞かせる。

日立製作所の場合は、
・給料良さそう
知名度抜群
・仕事も楽しそう
・京大生に有利
など、いい所だらけで、志望度はすぐに上げられた。

 

 

 

 

●3月30日(月)

某後輩M(工学部の学部生で、そいつも3留している)と1~2回、電話で就職活動の情報交換をしていたのだが、その時、

後輩M 「商社はなかなかいいですよ!(←給料的な意味で、留年に甘い的な意味で)
いとーちゅーとかいいんじゃないですか?エントリーも3月ぎりぎりまでやってると思いますよ。」

という話を聞いていたのでとりあえず伊藤忠商事のHPを見てみる。
言われた通り、3月31日正午までエントリー受付していたので、とりあえず伊藤忠商事について調べてみることに。

そもそも、「商社」が何をしている会社なのかも知らなかったので、 wikipedia を見たり2ちゃんねるを見たりホームページを見たり、あとは人に聞いたりして調べる。
すると、だいたい商社は物流に関することをしているということ、伊藤忠商事はその中で3番手ぐらいにつけていること、あと体育会系に近いということなどが分かった。
さらに、伊藤忠商事はディビジョンカンパニー制という制度を採用していて、会社がいくつかのカンパニーと総本社に分かれている。
これまで保険業界を志望していたので、金融・不動産・保険・物流カンパニーみたいなところが分かりやすい(エントリーシートを書きやすい)かと思って、そこを志望してみる。

エントリーは31日正午までなので、30日の夜から調べて、志望動機など頑張って書いた。
結局提出を終えたのは31日の11時50分頃。
そのまま筆記試験を翌日4月1日に予約した。

 


●4月1日(水)

この前まで2月だと思ってたのに、いつの間にかもう4月である。
3月を過ごした印象はほとんどない。
おそらく、2月に出かけ過ぎて、その惰性になってしまっていたのだろう。


さて、この日は伊藤忠商事の筆記試験。

隣に座っていた女の子と少ししゃべるが、「2日前にプレエントリーして、昨日エントリーしたんですよ!」なんて言ったらびっくりしていた。
帰り際も近いところを歩いていたので、もっとしゃべれば良かった。

 

その後、帰って三愛(家の近くのご飯屋さん)でご飯を食べて、おばちゃんに

「今年は就職活動大変ですよ~」

みたいな話をする。

 

しかし、食べ終わったあたりで、なんとメールが!!

伊藤忠商事から、筆記試験合格の連絡と、1次面接の案内!!

 

急いで帰って予約しようとして店を出ると、突然電話が!!

伊藤忠商事です。本日は筆記試験の受験ありがとうございました。面接の予約をして頂きたいんですが・・・」

連絡早いし!!
と思いながらそのまま翌日に予約をして電話を切ると、2秒後に予約確認メールが(笑)

 


●4月2日(木)13時50分

伊藤忠商事の1次面接。

「カンパニー先決め方式」という、先にカンパニーを決めて選考を進んでいく方式を選んだ。
もちろん、カンパニーは、「金融・不動産・保険・物流カンパニー」。

先決め方式の場合は、カンパニーの社員による選考を行うと書いてあったので、当然面接官もそのカンパニーの方が来ると思っていた。

 

待合室の待っている間にて、

人事部の方 「みなさん、これまで1年、半年、3ヶ月それぞれ準備してこられたでしょうけど、今日はそんな自分を面接官にぶつけて下さい!」


人事部の方がいなくなったあと、横にいた学生に

きり 「人事部の方は3か月とかおっしゃってたけど、おれ伊藤忠商事について知ったの3日前なんですけどね~笑」

横の学生 「(苦笑い)」


ちなみに、隣の隣に、昨日しゃべりかけた女の子をたまたま見つけた。
その子もこちらを覚えてくれていたようで、テンションと志望度がかなり上がる。

 


そんなこんなで、面接が始まった訳だが、

面接官 「繊維カンパニーのKと申します。」

きり 「・・・・・・!!!!!!」(え゛、カンパニー違うんだけど!!!)

きり 「き、き、桐原と申します。よよよよよろしくお願い致します」


そんな訳で、最初にびびってしまった。
面接官の方も、(当たり前だけど)面接には慣れていないようで、かなりあたふたしていた。


面接官 「あと他に質問などはありますか?」

きり 「金融や保険に興味がありまして、○○に関してはどうお考えですか?」

面接官 「う~ん、申し訳ないけどそっちの方は詳しくないんですよ。」

きり 「では、○○に関してはどういうイメージをお持ちですか?」

面接官 「う~ん、申し訳ないけどそっちの方はちょっと・・・。」


という訳で、あまり質問に答えてもらえなかった。
だって、繊維カンパニーとか何の話していいのか分からんし!!


結局、伊藤忠商事はプレエントリーからエントリー、筆記試験、面接まで3日間という短い期間だったけど、いろいろ楽しめたし勉強にもなった。


仮に、こんなにとっさに思いついたような企業に、就職していたらいろんな意味で面白かったのに!と思ってもまあしょうがない。

 

 

●同日夕方

京都に帰って、大学に行ってみた。
日立製作所を受けるにあたって、例の就職担当のK先生にお話を伺いたかったのである。

たまたま歩いていらっしゃったK先生を見つけ、そのあと教授室でお話を聞いた。
ただ、先生は推薦状を書くのには消極的で、とりあえず自分で頑張ってみなさいという感じだった。

先生、頼りにしてたのに~!!

 

その日の夜、日立製作所の方に「採用選考に参加したいのですが今からでも間に合いますでしょうか?」という旨のメールを送る。

そのあと返事を頂き、なんとかエントリーできることに!

返信の早さや丁寧さ、そして他に残っている企業もあまりないことから、日立製作所の志望度が一気に上がった。

 

 

 

 

●4月3日(金)昼

この日は夕方17時50分からかんぽ生命のグループディスカッションの予定だった。
東京しか空いてなくてとりあえず予約したが、あとで大阪に変更できたアレである。

ただ、その前にもっと気にしていたことがあった。
大学院の授業料免除の申請である。

授業料が免除されるのとされないのではかなり経済的負担が変わってくる。
かんぽ生命は(というか生命保険会社は)もうあまり志望度は高くなかったので、それよりもずっと大事だった。

並びたくなかったので、13時に間に合うように書類を持って部屋に行ったが、誰もいない。
事務室で聞いたら13時30分からとのことだった。

それまでヒマだったので、友人と食堂へ。

 


たまたま10人ほどいろんな友人が集まったので、就職活動の進行具合などを聞く。
もう決まった人が数人、まだ決まっていない人も多い。

生命保険会社の説明会や面接のときに知り合ったやつらもいた。


決まったやつらは羨ましいとも思いながら、自分のこの先のことを考えていた。

「○○生命に内定もらった」という話を聞くと、しみじみと「おれは金融業界とはご縁がなかったんだな~。1ヵ月前はあいつらと同じ土俵にいたのに・・・。」と感じた。

「まあ日立に行けたらよしとしよう」なんて妄想もしていた。

 


何人かよく飲んでいたのもいるが、ほとんどのやつらは久々の再会だった気もする。

 

 


まったりムードも30分ほどで切り上げて、授業料免除の出願に。
かなり混んでいて、予想以上に時間を取られてしまった。

かんぽ生命はかなり志望度が低かったので、最悪間に合わなくても授業料免除の出願を優先しようと思っていた。

 


幸い、一旦家に帰ってゆっくりするぐらいの余裕がある時間には終わった。

 

 

●同日夕方

そのあとかんぽ生命のグループディスカッションへ。
しかし家でゆっくりしすぎてしまい、乗る予定だった電車より2本遅れてしまった。
「10分前までには到着して下さい」という注釈には間に合わなかったが、普通に入れた。

グループディスカッションは、これまで2回受けてどちらもだめだったという苦手分野だが、前日に友人にいろいろ教わった(ダメ出しをされただけという説もあるが)ので、その上での挑戦。

待合室は、番号ごとに椅子があり、5人横並びの一番右に案内された(遅れて来たので、他の4人は2人ずつ既に話をしていた)。
おそらくこの5人でディスカッションするんだろうと思い、隣とその隣にいた学生(いずれも女の子)と少ししゃべっていた。
女の子としゃべるとテンションがあがるので、結果的にはそれが良かったのかも知れない。
ちなみに、左の2人はどちらも男だった。

ディスカッションは、議長など設けずにわいわいやる感じだったが、自然と自分がまとめ役みたいになっていた(年齢的な意味で?)。
発言やら指摘やら提案やら進行やら、できることはだいたい中心になってやったし、発言の内容もそこそこ的を得た発言をしたと思う。
終わったあとは、多分受かったなと自分でも分かるほどで、グループディスカッションでは珍しくいい出来だった。

うまくできて、また議論がなかなか楽しかったこともあり、かんぽ生命の志望度は若干上がった。
男3人女2人というの比率も、議論が進めやすかった原因の1つだろう。

帰りに、女の子の1人と方向が一緒だったので電車で2人でしゃべりながら帰ったのだが、それはまた別の話。
ただ、そのおかげでかんぽ生命の志望度がさらにかなり上がったことは言うまでもない。

 

 

就職活動の記録12

 

4月2週

もう企業としては、日立製作所ぐらいしか残っていなかった。
あと、先日のグループディスカッションで志望度が上がったかんぽ生命。

あとは、みずほ銀行の3次締切が4月末までだったが、ほとんどは1次募集で採ってしまうので、3次募集の採用人数は極めて少ない。
「でも、残った人たちって、おれみたいに他の企業落ちまくったような微妙なやつらばっかりやから、案外1次募集より受かりやすいんじゃない?」
と言ったら笑われた。

しかし、気分的には日立製作所に行く気満々だった。
日立製作所は、採用方式が複雑なので、友達に聞いたりパンフレットを見たりして調べる。
しかし、そんなにやる気が出るでもなく、毎日飲みに行く(あるいは家で飲む)ような生活だった。

幸い、かんぽ生命のグループディスカッションは合格していた。

 


●4月7日(火)

大学の就職ガイダンス。
14時30分から。

例の偉大なるK先生らによる説明会である。
どんなすごい話を聞けるんだろうと思って期待して行ったが、
「みなさん、どんな企業に行くんですか?」という挙手制のアンケートがあったあと、どこにでもありそうなお話を少し聞いて、結局20分足らずであっけなく終わってしまった。

 

 

●4月8日(水)

かんぽ生命1次面接。
前回、グループディスカッションで志望度が上がったあれである。

かんぽ生命は、表面上は総合職というくくりで募集をしているが、アクチュアリー志望の場合は途中でアクチュアリー枠になるという話を聞いていた。


面接が始まり、何を聞かれるかと思ったら、学生時代にしたこと。
いつも通り、塾講師の話をした。

面接官 「その中で何か工夫したことはありますか?」

きり 「○○のときに○○をするようにしました!」

~~ 中略 ~~

面接官 「そうですか。では、その中で何か桐原君が積極的に実践したことはありますか?」

きり 「!!!!!!」←(さっき言ったじゃん!!と思いながら)

きり 「そうですね~、○○や○○をしました!」

面接官 「なるほど、・・・」

~~ 中略 ~~

面接官 「そうですか。では、何かその中で『これを頑張った』というようなことはありますか?」

きり 「!!!!!!」←(さっき言ったじゃん!!と思いながら)

きり 「え、えーと、そうですね~、○○や○○をしました!」

 

そんなこんなで、塾講師での仕事について、細かいところまでいろいろ聞かれた。
しかし、今の塾だけでも4年間講師しているので、さすがに工夫やコツなどはいくらでも話できるし、実際かなりうまく伝わったようだった。

かなり長いこと学生時代のこと(ほとんど塾の話)について聞かれ、そのあとちょこっと他社状況なども聞かれた。
そのときは他の生命保険会社は全滅していたので、正直に
「ほかはうまくいっていません。」
と答えておいた。

その後質問・アピールタイムがあったので、最初に相手の部署を聞いたらアクチュアリーの方だと分かった。
つまり、アクチュアリー枠に入れているっぽいと分かった。
いくつか質問やアピールをして終了。


珍しく全体的にうまくいって、最初から最後まで自分ではほとんど非の打ちどころのない完璧な出来だった。
終わった瞬間「多分受かったな」と思った。

唯一、「少子高齢化」が言えなかったのがタマにキズ。
しかも、その後謝るときに、普通なら「失礼致しました」とか言うべきなんだろうけど、いつものくせでつい「ごめんなさいw」と言ってしまって少し焦った。
まあ、それぐらいでは落とされないだろうが。

 

帰り際、エレベーターを降りるとき、たまたまいた学生(女の子)にしゃべりかけてみた。

かんぽ生命ではなくて、郵政の別の会社を受けていたみたいだが、なんでも長崎から受けに来ていたみたいだった。
そのあと新幹線で帰るということだったので、

(本当は京阪で帰った方が安いし早いのに)
「とりあえず京都駅まで行きたいので、途中まで一緒に行きますか。」

とか言って、新大阪まで一緒に帰った。
そんな訳で、無理やりだがまたかんぽ生命の志望度が上がった。

 

 

●4月9日頃

また後輩Mと連絡する機会があった。
なんでも、彼も日本郵政を受けているらしく、ある情報を聞いた。

後輩M 「郵政はどの企業も3回面接があるみたいですけど、最終面接は意思確認だけらしいですよ。」

つまり、おれは1次面接が通ったら、実質次の2次面接が最終ってことか!!

 

この話を聞いて若干緊張してきた。

あと1回、

あと1回、

あと1回、

・・・・・・

 

 

幸い、翌日、1次面接は通過の連絡と2次面接の案内のメールが来た。

4月になって、日立製作所のエントリーをする予定だったが、気分はそれどころではなくなった。
かんぽは給料が安いという噂ももうどうでも良くなっていた。

 

 

●4月11日(土)

かんぽ生命2次面接。

2次面接からは東京会場しかない。
交通費は支給されるので、気軽に行ける。

だが気持ち的にはあまり気軽ではない。
これを通れば内定だと思えば緊張は隠しきれない。
もちろん、後輩の話も噂でしかないので、あまり鵜呑みにはしないようにしようとは思っていた。

 

日本橋で11時30分からと比較的早いが、2月の忙しいスケジュールを思い出せば全然余裕だ。
待合室では周りは男の人ばかりだったので、あまり乗り気ではなかったが、少しでも話をしておいた方が面接でもしゃべりやすくなると思い、適当にしゃべっていた。

横にいた学生が、企業研究をほとんどできていなくて、彼らと比べられるなら大丈夫かななんて思いながら、定刻になった。

 

面接が始まり、最初に痛恨のミス。
なんと、相手の方が名乗られた名前を忘れてしまった。

おそらく「Nさん」だと思うんだけど、あまり自信がない。
仕方ないので、名前は呼ばないようにした。

質問の内容は、1次面接とかなり似ていて、ほとんどが塾の話だった。
「工夫したこと」を何度も聞かれるというところまで似ていた。

質問に対する答えも、半分ぐらいは前回と同じ。
もちろん、若干ニュアンスの違う質問もあったので、その場で考えて答えたのもいくつか。

いずれにせよ、それなりにうまく伝えられたと思った。

 

帰りの新幹線。
乗ったそばからビールを飲んでいるのはもはや言うまでもない。

結果は翌日の昼過ぎに来るという噂だった(面接官には、5日以内と言われる)が、気になってしょうがなかった。

ちなみに、グループディスカッションのときは翌日の12時49分、1次面接のときは翌日の12時52分にメールで連絡が来ていた。

翌日の日曜日は、家庭教師が2件、13時からと16時からにあった。

13時からの方は家から40~50分かかるので、メールが来てから次の面接の予約をしていると家庭教師に遅れてしまう。
しかし、連絡を後でするという場合は、ぎりぎりメールを見てから家庭教師に入ることになり、気になって授業どころではないだろう。

なので、少し悪いと思ったが余裕をもって1つ目のやつを14時から、2つ目のやつを18時からにずらしてもらう電話をした。


これなら、メールを家で確認し、PCを見ながら予約した後に出かけても間に合うという計算だ。
電話をした後は少し気が楽になり、またゆっくりビールが飲める。

 

 

就職活動の記録13

 

4月3週

もうかんぽ生命のことしか頭にない。
日立さんごめんなさい、もしかんぽだめだったら受けますから。

 

●4月12日(日)

2次面接の結果が来る(と思われる)日。

昼12時20分ぐらいからGmailを開いて、5秒に1回ぐらい「更新」を押していた。

12時50分に近付くと、そろそろかと緊張が高まる。

しかし、メールはなかなか来ない。

13時10分を過ぎてもメールが来ない。

 

合格・不合格に関わらず連絡は来ると聞いていたが、不合格だから連絡が遅れているのだろうか。

それとも、最終面接の案内だから他のときより連絡が遅いだけなのか。

 

いろんなことが頭をよぎりながらも、もう家を出ないと家庭教師に間に合わない時間。
仕方なく準備して家を出る。

 

車を運転しながらも、ケータイが振るえる度にドキっとしながら、でもかんぽ生命からの連絡は結局来ないまま家庭教師先の家に着いてしまった。

 

 

授業中はそのことは忘れて普通に授業をする。

終わってから急いで車に帰ってケータイを見てみたら・・・、

 

 

かんぽ生命から2次面接合格と最終面接の案内が!!


「キタ~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」

 

と思って、さすがに家の駐車場ではあれなので、近くのコンビニの駐車場にとめて予約をした。
最終面接は14日。

 


●4月13日(月)

もう何も手に付かない。
最終は意思確認だけだと聞いてはいたが、今年はどうなるか分からないし、少しでも合格する可能性を上げるためにまたかんぽ生命について勉強しておくことに。

とは言え、保険の種類などすべて調べ終わっていたので、最終面接に来られるであろう管理職の方の役職と名前をすべて覚えて行くことにした。
前回みたいに名前を忘れてしまうとまずいし、名前を聞いた時点でアクチュアリーの方なのか違うのか、あるいはどれぐらいの立場の方なのかが分かった方が話がしやすくなるだろうと考えた。
案外たくさんいて覚えにくかったが、最悪アクチュアリーの方だけは分かるようにしておいた。

 


●4月14日(火)

かんぽ生命最終面接@東京日本橋

この日は10時30分からということで、朝始発で出ても十分間に合う時間だが、心配なので前日から行ってホテルに泊まった。

朝、ごはんを食べてから行こうと思ってすき家に寄ったのが失敗で、かなりぎりぎりの時間になってしまった。


待合室では、両隣が女の子だったが、もうそれどころではない。
とりあえず、左隣の子とメインにしゃべったが何をしゃべったかすら覚えていない。
ただ、「その場で内定がもらえるかも」という話は聞いた。

「え、その場・・・?」
さらに緊張は高まる。

 

そして面接のブースへ。

いつもと違い、2人の方がいらっしゃった。
1人は貫禄のある管理職の方、もう一人は年配の女性の方で事務っぽいことを記録されていた。

最初に名乗られるが、どうやらアクチュアリーの方ではない。
そのあといくつか質問をされるが、1次面接・2次面接のときみたいに突っ込んで聞かれない。
時間が短いというのもあるのだろうか。かなりあっさりしている。


途中で、他社状況を聞かれた。

きり 「生命保険業界を志望していましたが、全滅しています。」

次に、他の郵政グループの状況を聞かれた。

きり 「(郵政の)他社は受けていません。」

どうやら、これさえ確認できれば良かったようだ。


面接官 「来年からわが社で頑張ってもらいたいと思っているんですが・・・。」

きり 「是非お願いします!」

面接官 「では、一応この場で内々定ということで。」

きり 「ありがとうございます!」


そして管理職の方と握手。


その後、事務的な話が少しあって終了。

 


「キタ~~~~~~~~~~~~~~~!!!!!!!!!!」


と思うも、落ち着いて交通費をもらう手続きをして新幹線で帰る。

まだ昼間だったが、乗車後間もなくビールを手にしていた。

 

 

エピローグ

 

4月14日、口頭で内々定を頂いた。

 

●帰りの新幹線

非常に嬉しいのではあるが、まだ実感がわかない。

こんなんで良かったの?

 

「じゃあ、これで内々定ということで」

この言葉だけしか保証がない。

 

「順次こうやって面談をしていますので、まだ他の方には公開しないように。」

ともおっしゃっていた。

 

ということは、これまだ確定じゃないの?

そもそも「内々定出します」と口頭で言われただけで効力があるんだろうか?

法律とか詳しくないからなんともよく分からない。

 

 

「そう言えば、明日から就職活動しなくていいのか」

「もうスーツ着なくていいのか」

 

ビールを飲みながら、本当に実感を得られるまでには1ヵ月はかかるかななんて思っていた。

 

 


●同日夕方

その日、某友人から電話があった。
よく飲んでいたやつらの中の1人だ。

 

友人 「わたくし、本日就職活動を終えましたので」(どうやら、内定をもらったようだ)

きり 「おめでとうございます。わたくしも先ほど内定を頂いて参りました。」

友人 「おめでとうございます。では、この後飲みますか。」

きり 「そうですね、是非お願いします。」

 

その友人は他にもたくさん内定をもらっていたが、本命の企業に内定をもらい、就職活動を終えたようである。
ちなみに、お互い敬語でしゃべっているのは、就職活動で自然に敬語を使うための練習(?)から始まったことである。

もう就職活動終わったからいらないのに・・・、と思ってもなかなか抜けなかった。

 

彼はいろんな意味で就職活動のプロ(?)で、人を欺くのが・・・じゃなくて、面接のしゃべり方なども大変うまい。
内々定に関する不安があったが、彼の話を聞いていると少し安心してきた。

 


●翌日から

その後、いろんな人に報告をすれば、少しずつ実感がわいてくるのではないかと思い、
就職活動で関わった人などいろんな人に連絡を取ってみた。

 

親、

兄弟、

友人、

SMBCの後輩、

朝日生命のOBさんやその連絡をして下さった方々、

連絡を取っていた後輩

就職活動仲間

ハンゲームの友人、

同じ郵政グループに勤めている後輩、

長らく連絡を取っていなかった元カノ、etc

 

 

 

●5月某日

少しずつ、かんぽ生命に行くという実感がわいてきた。

 

就職活動、これで良かったんだろうか?

これで良かったんだろう。

 

 


いや、しかしこれが本当に良かったかどうか分かるのは、数十年後かも知れない。

まだ入社すらしていないこの段階で、良かったも悪かったも言えるはずがない。

(もしかしたら、流行りの内定取り消しに遭うかも知れないし)

 

 

就職活動はこれで終了。

だんだんそう思えるようになってきた。

何はともあれ、(まだ決まっていない友人には悪い気もするが、一足先に)進路が決まってまあ良かったと思う。

 

 

 

9年間の学生生活は長かったが、来年からまた一からのスタートだ。

エピローグと書いたが、ここまでをプロローグと呼ぶべきかも知れないな。

 

 

その後

 

PS:もうなくなったと思っていたAXA生命の説明会が6月に開催されるらしいので、予約してしまった。
もしかすると、ここからもう一波乱が・・・それはないか。
(あったりしてw)