この記事は何?
2048iang というゲームについて、戦略などを書きます。
2048iangってどんなゲーム?
ビャン()という漢字のパーツが湧いてくるので、うまくくっつけてビャンを作るゲームです。完成タイルはこんな感じです。
パーツの組み合わせによっては合体できたりできなかったりするので、順番や組み合わせを考えて作る必要があります。
目標は?
ビャンをひとつ作ったらクリア("You Win" というメッセージが出る)ですが、その後もゲームを続けることはできます。本記事ではビャンをふたつ作るまでの戦略について書きます。
筆者は執筆時点では、ビャンをふたつ作って 7900 点ぐらいまでいけました。
用語
パーツ
ビャンを構成する極小要素。「幺」「言」「長」「馬」「月」「刂」「穴」「心」「辶」の 9 種類ある。
タイル
パーツまたはパーツを組み合わせた漢字がかかれたマス
結合
パーツ・タイル同士をくっ付けること。「合体」も同じ意味で使う。
赤マス
「幺言幺長馬長」の 4 種類 6 つのパーツからなるマス(下の画像)。これができると出現確率などが変わる。
同時付け
赤マス以降で複数パーツを同時に付けること
ビャンの作り方
ビャンをひとつ作る方法です。
前半の戦略
赤マスを作るまでを前半と呼びます。
赤マス出現までは、赤マスに必要な「幺」「言」「長」「馬」の 4 種類しか湧いてきません *1 。
レア度
序盤で重要なのは「幺」と「長」を集めることです。
「幺」と「長」は 2 つずつ必要なのでレア度が高いです *2 。この 2 種類がある程度きれいに出てくれると赤マスは作りやすいでしょう。
合体の組み合わせ
赤マスを作るには 3 種類の方法があります。
① 「幺言幺」と「長馬長」
② 「言幺馬長」と「幺長」
③ 「幺幺長長」と「言馬」
基本的には①を目指すのがおすすめです。パーツを 2 種類ずつに完全に分けて作れるのと、それぞれの 3 個についてはどの 2 つからでも合体できるので作りやすいです。
配置の工夫
「幺」と「言」、「長」と「馬」をそれぞれ近付けるのがポイントです。できたものを角に集めて、その片側を「幺言」ゾーン、逆側を「長馬」ゾーンにすると無駄がなくなります。
画像のような状態にしておくと、「幺」または「言」が出たら下方向に、「長」または「馬」が出たら左方向に動かすと分離をキープできます。
2 種類合体の種類
序盤に出てくる 4 つのパーツ「幺」「言」「長」「馬」からなるペアのうち「幺馬」だけは合体できません。分離する際にこれが使えることがありますね。例えば下の画像では左右・上下のどちらに動かすのもほぼ等価に見えますが、左右だと長と幺が合体してしまうので(上の①の戦略に従うと)上下に動かすのが良いです *3 。
不要タイル処理
ビャンを目指すだけなら序盤であまり困ることはないですが、不要タイルがあふれることがあります。
特に序盤で余りがちな「言」と「馬」は、同種タイル合体でたくさん消費することができます。「言」は 4 つまで、「馬」は 3 つまで合体できます。
序盤で無駄タイルがたくさんできてしまうと苦しいので、なるべく余りタイルの数を増やさないように工夫しましょう。
リセマラ
このゲームは戦略要素も大きいですが、運要素も多いので、ある程度成功確率が低そうだったらリセットしてやり直す手もあります *4 。
後半の戦略
赤マスができた後は、次のステップがあります。
- 「月」と「刂」をくっ付ける(この 2 つは順不同)
- 「穴」と「心」をくっ付ける(この 2 つは順不同)
- 「辶」をくっ付ける
「月」「刂」フェイズ
赤マスができたあとは、後半に必要な 5 種類のパーツの出現確率が上がります。「月」と「刂」が出る確率は合わせて約 1/3 です。出てきたときに赤マスとくっ付けられる位置に来てほしいので、なるべく赤マスの隣接を広くあけておくのがポイントです。
ただ特に「月」は結合しやすい(ほかのすべてのタイルと合体する)ので、不要タイルと結合して逃さないように注意しましょう。
「穴」「心」フェイズ
「月」「刂」フェイズとほぼ一緒ですが、タイルがあふれて盤面が狭くなっている可能性が高いので、スペースをうまく確保することを意識しましょう。
また離れたマスに配置されてしまった場合は、うまくタイルをずらすことで結合できることもあります。
「辶」フェイズ
スペースを確保して、「辶」が湧くことを祈りましょう。
同時付け
上では 3 つのフェイズがあるように書きましたが、同時に本体に合体させるワザを使うと実はもう少し自由度が高いです。
例えば「月」と「刂」で「刖」にしておくと赤マスから一気にふたつ付けられたりします。
「赤マス+刂」に「穴月」を同時につけるような、フェイズをまたぐ同時付けも可能です。
ちなみに「月」「刂」「穴」「心」の 4 つはどの 2 つも合体できて、いずれも活用チャンスがあります *5 。
このうち「刂穴」は「幺」と合体すると 3 パーツタイルになってしまってビャン生成に使えなくなってしまうので注意です *6 。
「辶」は「穴」と「心」が同時チャンスですが、残念ながら「辶」と「穴」は合体できません。つまり「辶心」のみ活用チャンスがあります。
ビャンビャンの作り方
ビャンをふたつ作る方法です。
前半の戦略
赤マスふたつを作る
上述のとおり、赤マスが出るまでは、赤マスの構成要素である 4 種類のタイルだけが出現しますが、赤マスがひとつでもできればその後はこの 4 マスの出現確率は激減します。
なので最終的にビャンをふたつ作ることを想定すると、序盤で赤マスを(ほぼ)同時にふたつ作っておくことが重要です。
下の図はひとつ赤マスをひとつ作ったところですが、直後にもうひとつ赤マスを作れる状態をキープしてます。
構成要素が足りない状態でひとつ目の赤マスを作ってしまうと、その後は赤マスに必要なマスがほぼ出現しない *7 上に、赤マスの成長もケアしないといけないのでかなりきつくなります。
レア度
「幺」「長」は序盤で 4 つずつ集める必要があるので、ビャンひとつの場合に比べてもレア度が高くなります。
他の組み合わせ
① 「幺言幺」と「長馬長」
② 「言幺馬長」と「幺長」
③ 「幺幺長長」と「言馬」
のうち②や③を使って赤マスができることもありますが、きれいにいくことは稀です(下記はたまたまうまくいった回 *8 )。
ちなみに一番上の図で左にしてしまうと「馬長」と「長」が先にくっついてしまうので右にする必要があります。
後半の戦略
考えることはビャンひとつを狙うときとほぼ同じですが、ふたつ作ることで盤面がより圧迫されます。広くスペースを確保することを考えましょう。同時付けも有効です。
またどれとどれが合体する・合体しないかを把握して、不要タイルを処理したり意図しない合体を避けるのが大事です。
ビャンビャン麺の作り方
調理方法は残念ながらこの記事のスコープ外です。ビャンビャン麺が食べたくなったら、ググって調べるか中華料理屋さんに行って注文してください。
チートシート
各パーツの出現確率および 2 つのパーツについて、合体できるかどうかの判定をまとめたシートです。同じもの同士(対角線のピンクセル)はいくつまで合体できるかを示しています。緑マスは、さらに 1 パーツ加えて 3 パーツタイルを作れるものを示しています。
3 ~ 4 パーツで作れるタイルは次のとおりです(6 パーツ以上のタイルは通常のビャンの構成で出てくるものしかないので割愛します)。
3 パーツタイルは、序盤で出てくる左ふたつを除くとビャンの生成には活用できません。必要な単体パーツが意図せず吸収されてしまうこともあるので注意です。特にハマりやすいのは、序盤で準備していた *9 「幺言」が「刂」と合体してしまうパターンなどです。ただ不要タイルを回収する際に使える可能性はあります。
4 マスパターンについては、どちらもビャンの生成に活用できる可能性はありますが、前述のとおり「幺言幺」「長馬長」に比べると安定性が下がります。
各パーツの性質
「幺」
序盤のレアタイルのひとつ。結合力は弱く、「馬」および終盤の 3 つ(「穴」「心」「辶」)とは結合できない。同種結合は 2 まで。なので、前半で「幺言幺」を作る途中段階で「幺幺」を作っていたとして、意図せず「幺×3」になってしまうようなことはない。
後述の「刂」と同様、終盤で出てくる 3 パーツタイル(「心幺刂」「幺言刂」「穴幺刂」「馬幺刂」) 4 つのすべてに登場する。不要タイル処理には便利だが、必要なタイルを吸収されてしまうリスクもある。
「言」
序盤ではレア度が低い。結合力は高く、ほかのすべてのタイルと結合できる。序盤で余りがちだが、同種 4 つまで結合できので処理に困ったら同種結合を使う手もある。
「長」
序盤のレアタイルのひとつ。序盤では「幺」とほぼ同じ *10 働きをするが、結合できないタイルがない分、扱いが難しい。つまり「幺」は「馬」と結合できない分だけ場所調整がしやすい。
「馬」
「言」と同様、序盤ではレア度が低く余りがち。「幺」と結合できないのがポイント。
「月」
結合力が高く、「言」と同様、他のすべてのタイルと結合でき、同種も 4 つまで結合できる。
「刂」
月と似たポジションだが、結合力が少し弱い(「長」「馬」と結合できない)。
「幺」と並んで、序盤のふたつを除く 3 パーツタイル(「心幺刂」「幺言刂」「穴幺刂」「馬幺刂」) 4 つのすべてに登場する。
結合の組み合わせによっては見た目が変わる(「刀」の形になる)場合があるので注意。
「穴」
「心」と似たポジションだが、「辶」と合体できない分だけ自由度が低い(同時付けができない)。
その他の後半タイル(「月」「刂」「心」)とは結合でき、いずれも同時付けに活用できる。
「心」
「辶」と合体できるのと同種 3 個まで合体できる以外は「穴」と同様。「辶心」の同時付けは便利だが、後述の通り得点的には損になる。
結合の組み合わせによっては見た目が変わる(「忄」の形になる)場合があるので注意。
「辶」
最後の砦。
同種結合できない唯一のパーツで、中盤あたりでたくさん出現すると困ることがある。
得点について
得点計算
得点は、合体後の各マスについて、構成するパーツ数を とすると の得点が加算されます。ひとつずつ付加していくと、ビャン(11 パーツ)の完成時までには合計で約 点を得ることができます。
より正確には、赤マス作成時に「幺言幺」と「長馬長」から作るときは 点、そうでないときは 点です。
同時付け
上述の「同時付け」は自由度を上げる意味では有効ですが、得点は下がってしまうことに注意です。特に終盤に近いところで同時付けをすると得点の減り幅が大きくなります。具体的な減り幅は次の通りです:
- 「月」「刂」を同時に付けると 点
- 「月」「穴」、「月」「心」、「刂」「穴」、「刂」「心」、のいずれかを同時に付けると 点
- 「穴」「心」を同時に付けると 点
- 「心」「辶」を同時に付けると 点
なのでビャンをひとつだけ作る場合の最低得点は 点、最高得点は 点です。
FAQ
ビャン 1 個もできないんだけどどうすればいい?
1 時間とかやってできなければさすがにやり方が悪そう。この記事をよく読んで頑張ってね。
ビャン 2 個むずくない?どれぐらいでできる?
簡単とは言わないけど、数十分とか 1 時間とかやると 1 回ぐらいはできるかなという感じ。
そもそも赤マス 2 つ同時がむずくない?
前半は反射&リセマラゲーになりがち。赤 2 マス達成までの時間の期待値の最小化みたいなのを考えてやるとわりとすぐできる。
リセマラどれぐらいする?
基本的にビャン 2 個を作るまでの時間の期待値を下げたいと思っているので、序盤での無駄マスは致命的になりがちです。なので序盤での出現が不利な方に偏って成功確率が低くなってきたら早めにリセットします。例えば最初の方(4~5 マス湧いたぐらい)で「言」または「馬」が 3 つ出たらリセットで良いと思います。
スマホ・PC どっちでやってる?
暇つぶしとか子供を寝かせながらとかでやることが多いので基本スマホです。この記事を書くとき、スクショのために PC で少しやりました。
チートシートどうやって作った?見ながらやってる?
最初はやりながらメモして作ってたけど、コードを見つけたのでそこで一応確認しました。レアケース(「馬幺刂」とか)が抜けてた以外はほぼ手作りので合ってた。
いちいち見るのはめんどいのと主要部分は覚えてるので、ゲーム中は見ることはないです。
日常生活で変わったことある?
子供(4 歳)と漢字の部首の話をしているときに「しんにょうが付く漢字はどんなのがあるかなー?」って問題出したら最初の回答が「ビャン」だった。
End